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校長 佐藤伸之

軽米町は、岩手県北端部に位置し、青森県八戸市と隣接する町です。北上山地の北端部にあたる自然豊かな丘陵地に囲まれた、農林畜産業が盛んな農山村です。

 毎年春には、雪谷川ダムフォリストパーク・軽米で「森と水のチューリップフェスティバル」が開催され、約15万本のチューリップが色とりどりに咲き誇ります。また、町の総合運動施設ハートフル・スポーツランドにはシバザクラが植栽されており、初夏には見事なピンクや白のじゅうたんとなって訪れる人の目を楽しませています。さらに雪解けから春先にかけて山林地帯を中心に花を咲かせるミズバショウやカタクリ、晩夏から秋にかけては、町の特産品である雑穀やソバが実りの季節を前に華麗な花を咲かせるなど、季節ごとに咲く花々と農村風景がとてもしっくりとあてはまる美しい景観の町です。

 本校は、明治6年に創立され、150年目を迎える学校です。町内の小学校は3校で、西に晴山小学校、東に小軽米小学校があり、本校はその間に位置しています。平成26年に現在の校舎と体育館、平成27年には校庭が完成し、素晴らしい教育環境の中で、保護者と地域の方々に見守られながら、全校児童169名(令和5年4月現在)の子どもたちは伸び伸びと学習活動に励んでいます。

 本校では、学校教育目標に「あかるく・かしこく・たくましく」を掲げ、「素直で思いやりのあるあかるい子ども」、「自ら学び考え表現するかしこい子ども」、「最後までやり抜くたくましい子ども」の育成を目指し、出前授業や体験活動等を積極的に取り入れ、教育活動を展開しております。特に、軽米町の特産を生かした、「炭焼き体験」や「エゴマの栽培体験」などの学習を、たくさんの地域の方々の協力を得ながら実施するなど、地域学習に力を入れています。今後も、学校運営協議会によるコミュニティ・スクールの取組を通して、地域との連携をさらに深め、「地域とともにある学校」の実現を目指していきます。このことにより、子どもたちの「軽米町のよさや特産品等についての理解」を促し、郷土を愛する気持ちの醸成につなげていきたいと考えています。また、軽米町が進めるICTの活用や外国語教育、NIEの取組については、本校でも研修の機会を定期的にもち、日々の実践に役立てています。

子どもたちの健全育成と、地域の将来を担う人材の育成を目指し、子どもを中心に据えた教育活動に取り組んでまいりますので、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。